健康ランニングを満喫する会員の活動レポート
走・快・ひ・ろ・ば
峨山道トレイル=峨山道巡行コースを一日で走破?
2004年6月5日(土)

  能登門前町の総持寺が、曹洞宗大本山として創建されたのは鎌倉時代のことである。開祖螢山禅師の後を継いだ二代峨山禅師は、居所であった羽咋の永光寺から、門前町の総持寺のお勤めを果たすために、十三里(約52km)の山道を毎日往復したという。この故事にちなんで門前町では年2回の峨山道巡行を企画している。
 健康ブームの昨今、かなりの参加者を集めて盛大に実施されている様子が、毎年マスコミを通じて広く報道されている。今年はこの壮大な巡行に中央走ろう会会員の石川さんが参加した。その土産話を聞くうちに、みんなの胸が踊った。そして、門前町の企画では一泊をはさんで都合二日間で踏破しているのを、一日で走りきることが出来ないか、という話が持ち上がった。
 可否はともかく、なんとか頑張ってみよう、ということで6月5日(土)の早朝、有志6名(石川、林、中嶋、角尾、桑島、杉本)で羽咋の永光寺から門前の総持寺に向かって出発することになった。

 結論から言えば、これは成功しなかった。
 永光寺を出発して志賀町の上棚に到着するまでの眉丈山中の山道が、生い茂る夏草の中に埋もれてしまっていて、コースを見失って山道をあっちへ行ったりこっちへ行ったりということを繰り返している間に、大きく時間を浪費してしまい、第一関門の上棚に到着するまでに2時間も、予定より遅れてしまった。
 仕方なく、中間地点である中島町の土川まで車で移動し、ここから後半26kmを走ることにした。かなり暑い日であり、途中の走りやすい舗装道路はともかく、安倶持峠や、南山から古和秀水に至る山道は、夏草の茂りも猛々しい上に足場も悪く、難渋を極めたが、それでも設定した時間内にどうにか走破することができた。

 上の写真は、總持寺山門(門前町)での写真である。

 走り終わった今、次回の計画に向かって、次の3点を考慮しなければと考えている。

峨山禅師の歩いた道は、地図上でたどると、ほとんど一直線に北上している。これは航空写真で調べたかのように、一途に、そして脇目もふらずに、という禅師の思いを感動的に表している。実際にこの道をたどり北を目指して走ることは、禅師の深い思想を、おぼろげながら身近に体感できる良い機会であった。これは事前に予想できなかったことである。

A  しかしながら、禅師の歩いた道を正確にそのままに辿ろうとすることは,無理がある。当時の道と現在の道は違う。時間とエネルギーのロスをできるだけ抑えながら、1日で走破しようとする場合には、禅師の歩いた道とは多少異なっても、できるだけ走りやすい道を選ばねばならない。

B 夏草の生い茂る時期は避けた方が良い。禅師が歩いたのは寒い季節もあり、暑い時期もあったので、季節を云々するのはおかしいという点もあるかも知れないが、ほとんど人が通らないまま、夏草が山道を覆い尽くす季節は避けた方が賢明ではないかと思われる。

 これらの諸点を考慮すれば、峨山道を一日で走破することは、それほど難しいことではない。来年以降の近いうちに、再度挑戦したいと思っているところである。

◇コースタイムと写真◇
永光寺(8:00)〜上棚〜安津見〜土川〜安倶寺峠〜上中〜固和秀水〜總持寺(17:00)

永光寺 山門 (羽咋市)

 峨山道 入口 (羽咋市)
峨山道 展望台 (門前町)
永光寺(羽咋市) →(51.8Km) → 總持寺(門前町)
2004年6月 文:杉本恒之 写真撮影:石川一貫

【編集長メモ:2004/06】
 峨山道巡行の大会は、昭和62年に第一回が行なわれました。現在では春と秋の9月12〜13日、年2回開催されています。コースは酒井の永光寺(ようこうじ)から総持寺までの約52km。途中の中島で一泊し、2日使って徒歩巡行するものです。
 これを、『1日で走破しよう』と当会の健脚自慢が挑戦しました。そのレポートが寄稿されましたので、紹介します。
 さて、峨山道巡行については、峨山禅師やそのルート図を知らないとイメージを膨らますことができません。この機会に文献を調べてみました。

 このコースを試そうと思われる方は、『能登総持寺物語』を是非お読みください。峨山道のいわれとなる総持寺のニ祖峨山禅師のことはもちろん、日本名水百選の『親は酒々、子は清水(しゅうど)』→『古和秀水』となったいわれなども紹介されています。能登地方の地名は読み方の難しいものが多いです。この本はそうした文字にはカナがつけられ読み易くなっています。
 峨山道巡行コースの詳細は、同著者が『いしかわウォーキングガイド』の中で紹介しています。

『能登総持寺物語』 著者:佃和雄。平成8年発行。
『いしかわウォーキングガイド』:北國新聞社。2002年発行。→ 峨山道に挑戦(佃和雄)
 この2冊は金沢市図書館の蔵書を利用できます。分類:郷土で数冊あります。
峨山道巡行実行委員会(門前町企画振興課内)
 〒927-2192 石川県鳳至郡門前町字走出6の69番地。TEL:0768-42-1111
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編集長メモ:2015/01】
このコースを使ったトレイルランの大会が企画されています。
第1回峨山道トレイルラン 大会公式サイト:http://gasando.info
650年前、時のトレイルランナー「峨山禅師」が駆け抜けた伝説の古道「峨山道」。禅師の足音に耳を傾け73kmのロングトレイルをお楽しみください。

開催日:2015年5月17日 (日)