走快:マラソンを楽しもう 編集長のマラソン写真集 編集長の走り撮り写真集をお楽しみください。
フィニッシュとゴールを使い分けよう。 【走快・金沢を走る】
掲載写真について 編集長のマラソン講座

競技規則編_マラソンは距離競技です。 制作:2012/10=更新2014/03
■編集長のマラソン生活
 @マラソンのフィニッシュ・シーン。
 A私の初マラソンはホノルル。目標は5時間以内。
 B編集長のマラソン写真集も11年目を迎えます。
■マラソンは距離競技です。ルールを確認しておこう。
 @フィニッシュとゴールを使い分けよう。
 A大会事例=東京マラソン
 B加賀温泉郷マラソン・能登和倉マラソン
 C金沢ロードレース・金沢城下町ハーフM・金沢市民マラソン
 Dホノルルマラソンの表記
 Eマラソン競技規程

このページの図 記事を読みやすくするため、写真やイラストを部分・簡略化して構成しています。
・写真について →図上で左クリックすると、本来の写真や解説イラストをご覧になれます。

マラソンのフィニッシュ・シーン。
 42,195kmを走りきる。初マラソンなら、完走の喜びもひとしおです。今回は、完走について考えてみました。最初に、ホノルルマラソンのフィニッシュ会場での写真を紹介します。
フィニッシュ会場には、FINISHの文字があふれている。ゴールという文字は見当たらない。

私の初マラソンはホノルル。目標は5時間以内。
 初めての42km挑戦に、35分ごとに5分の歩きを組み込みました。前半に体力を温存したことで、後半は歩きを交えることもなく走れ、最後の直線コースはラストスパートができました。途中、写真を撮りながらも、4時間50分で、目標時間内にフィニッシュです。脚の疲れもさほど感じず、拍子抜けの感覚に、もっと速く走れたかなと思うくらいです。
 興味深かったのは、こうした走り方でも、後半には多くのランナーを追い抜いていることです。前半=2時間26分、後半=2時間24分。マラソンは、体力を上手に使う知能ゲームということを実感しました。
編集長のマラソン写真集も11年目を迎えます。2012/10現在=
 初マラソンの記録にとフィルムカメラを持って42.195km走りました。この時、マラソンの楽しさに加えて。選手やボランティア・応援の笑顔を撮影する面白さを体感。次の年からデジタルカメラでマラソン大会を撮影するようになります。その楽しさを伝えたいとWEBサイトを開設し、マラソン写真集を特集してきました。
 WEBサイトは、金沢を拠点とした会の位置づけから、地元のランナーの皆さんと顔の見える身近な関係を大切にしたいと、石川県を中心とした大会を参加・取材しています。
 編集長という役柄を演じるためにも、マラソンを4時間前後で走れるよう練習にも工夫をしてきました。撮影チャンスを迅速に対応したいと撮影機材の更新も続けます。これはデジタルカメラの価格と性能向上からくることもあり、カメラが消耗品になっています。高速回線の普及で、画像サイズも大型化しています。写真集もスライドショー形式など、操作性の良いものを工夫しています。
 多くの方からの声援をいただきながら続けているうちに、10年が経過しました。この間、情報発信する立場で、私が気をつけてきたことの何点かを紹介したいと企画したのが、『編集長のマラソン講座』です。

フィニッシュ(完走)とゴール(目標)
フィニッシュとゴールを使い分けよう。 
 マラソンは距離競技なので始点と終点があります。英語では、スタート(Start)、フィニッシュ(Finish)と表記されます。コースにはスタートライン・フィニッシュラインが引かれます。選手を迎えるのは、フィニッシュテープ、フィニッシュゲートです。フィニッシュラインを制限時間内に通過すると完走です。完走したランナーはフィニッシャーと呼びます。
 日本では、フィニッシュすることを、ゴールすると表現することが多いのが気になっています。ゴールは目標の意味です。マラソンを4時間で走りたいといういうのが、ゴールです。それに向かって練習し、走りきれたときにゴールを達成したことになります。そして、新たなゴールを目指すことにもなります。
 マラソンが非日常的な競技だった頃は、42kmを走れたことがゴールとの表現になったのかも知れません。今では沢山の人がマラソンを楽しむ時代になり、年に数回走るランナーも増えています。ランニングに対する各人の目標設定も多様になっています。それがシーズンごとのゴール設定になります。マラソン大会ごとの完走は、基本に戻って、フィニッシュと表現したいものです。
 ちなみに、日本陸上競技連盟競技規則.には、スタート・フィニッシュの用語で記されています。
 大会開催者の認識に問題がありそうです。ロードレースの多くは陸連が支援しています。コースの公認を取得することから始まるからです。大会規則もこの陸連規則に則って行うと表記していても、そのコース図にはスタート・ゴールと表記しているものが多くあります。どこで、すれ違ったのでしょうか。
TV放送や書籍はどうなっているの?
 マラソン大会や駅伝がテレビ中継されます。コース紹介地図の表記で、フィニッシュとゴールが混在しています。アナウンサーや解説者の使い方も、躊躇なくゴールと表現しています。
 大会の新聞報道では、ゴールが氾濫。
 ランニングブームで、マラソン関連のテレビ番組が花盛り。ここでもゴールが氾濫。いただけないのは、画面にゲートのFINISHの文字を大写ししておいて、ゴールと絶叫する場面。これくらいの英語が読めない(?)なんて。画面を見ないで台本を読んでいるから?
正確な表現を心がけている番組もある?
 2013年2月、東京マラソン2013のテレビ中継を、この点に気をつけながら観ました。コースの表記はフィニッシュ。アナウンサーは地点ごとのレポーターを含めて、全てフィニッシュという表現でした。ゲスト解説者が1回ゴールということばを使ったような気がしました。正しく使われて、気持ちを良くしていても、コマーシャルではゴールが氾濫(?)。
 2013年2月、琵琶湖マラソンのテレビ中継(NHK)では、表記・表現ともフィニッシュに統一されていました。

=事例1=フィニッシュ?ゴール? 身近な大会に見る言葉の使われ方。
東京マラソンの例
東京マラソン:第1回大会地図 東京マラソン:フィニッシュゲート
東京マラソン:フィニッシュ会場案内図 東京マラソン:フィニッシュ後の流れ
大会プログラムはフィニッシュで統一されている。TV放送では?
TV局:WEBの地図。フィニッシュ地点をゴール TV局:WEBのコース案内もゴールに変更

加賀温泉郷マラソンの例
加賀温泉郷マラソンは、ゴールと表記している。 会場は、ゲートなし。無難です。

能登和倉マラソンの例
能登和倉マラソン:コース案ではゴールと表記。 能登和倉マラソン:会場は、フィニッシュ。

金沢ロードレースの例
プログラムはゴールと表記 会場は、フィニッシュ

金沢城下町ハーフマラソンの例
コース図はゴールと表記 ゴール看板にゴールテープ

金沢市民マラソンの例
会場案内図はゴールと表記 ゲート幕は、フィニッシュ
私が、初めて参加した1999年大会。
ゲート幕は『FINISH』となっている。
 ↓
会場のフィニッシュ表示。
募集要項やプログラムのゴール表示。
こうした混在は、15年以上続いている。

金沢マラソン2015で新語? 『ゴールランナー』が登場。
金沢マラソンの広報用地図に初めて目にする表現をみつけた。ゴールランナー。直訳すれば、目標にしたいランナーだ。フィニッシュを迎えるランナーを応援する地点という意味だろうが。どうしてこんな言葉が生まれたのだろう。間違って使っていると、どんどん新しい言葉に変化してくるようだ。

=事例2=ホノルルマラソンにみる フィニッシュ?ゴール?
ホノルルマラソンの表記(スタート・フィニッシュ・コース)
 マラソンは道路をコースとして使った42.195kmの距離競技です。コースはスタートラインとフィニッシュラインで表示されます。ホノルルマラソンを事例に説明します。
http://www.honolulumarathon.jp/official_information/map/index.html
ホノルルマラソンオフィシャルインフォメーション=関連マップ
【コース図】コースはスタート・フィニッシュと表記されている(当然だが)
Start area(スタート会場)
2013
Finish area(フィニッシュ会場)
2013
Finish area(フィニッシュ会場)
2003
フィニッシュ会場の最新版は、フィニッシュの文字が見づらい。初参加した3003年の地図も紹介する。

写真集になると、フィニッシュの表記も怪しくなる。
写真集2011年版:ゴールと表記 写真集2012年版:フィニッシュと表記
 私の撮影ランの原点となったホノルルマラソン。このWEBサイトの写真集は、笑顔があふれ、内容も充実しシッカリ作られている。私の撮影モチベーションを維持することもあって、毎年、楽しみに閲覧している。

=事例3=マラソン記事にみる フィニッシュ?ゴール?
ホノルルマラソンWEBの記事から
 フィニッシュ(完走)を英語の文章ではどう表現しているでしょうか。
 2012年大会の記録記事をみると、
 crossed the finish line at Kapiolani Park
(カピオラニ公園のフィニッシュラインを通過)
 ルールとおりの表現です。

英語圏のニュースから
2013年4月ボストンマラソンで不幸な事件が起きた。
日本の新聞は、ゴール付近で起きたと報じたが、アメリカの記事ではフィニッシュライン付近との記述になっている。

=事例4=旅行業者のパンフレットにみる フィニッシュ?ゴール?
JTBのパンフレットから
 私の初マラソンで挑戦したホノルルマラソン。JTBのお世話になった。
この時、参考にしたマラソンコース地図と走り方ガイド。
 ホノルルマラソンのオリジナル地図を加工しているので、START・FINISHの表現はそのままだが、なぜかFINISHUの横にゴールの文字が配されている。
 救いは、フィニッシュの感動は、完走した人だけが…のコメント。一般に、こうした記事ではゴールが乱用されている。

大会・新聞・TV・雑誌・参考書・WEBなどに、ゴールが氾濫。あなたは、気になりませんか?
編集長の悩み
 当会ではマラソン大会を開催している。プログラムやコースにゴールの字を見かける。これまで使用してきた原稿や道具を利用していること。会員にフィニッシュとゴールの使い分けの意識がないことなどが要因だ。高齢の会員が自分の役割とばかり、フィニッシュラインにテープでGOALの文字を描く。気が付いても張り替えてくださいとはいえない。私も、これを意識して注意することはしていない。
 WEBサイトは私の担当だ。FINISHにゴールの記述をしないよう心掛けている。開設時からしばらくの間、制作ページで、大会プログラムのまま、ゴールの記述を使っていたものがある。気が付いたものは修正しているが、ページ数が多くて残っているものもあるはずだ。
 マラソン愛好者として、ランニング情報を扱う編集者として、ゴール(目標)とフィニッシュ(完走)の使い方に当初から注意を払わなかったことが悔やまれる。こんな日本に誰がした。
 海外の大会に参加するランナーも多い。せめて、その方たちだけでも、使い分けて下さいネ。
 【編集長のアドバイス】
 人や世間を変えるのは難しい。気づいたら、自分が変わっていこう。

【参考1:書籍】ランナーズ誌2013年2月号=別冊付録『ランニング便利帳』より
 ランナーの皆さんは手にしたことのある月間誌。その用語事典で、公認コースについて確認してみた。同じ項目の中で、フィニッシュとゴールが入り乱れている。まさかと思う記述。言葉を失った瞬間だ。
 陸連規則では、『スタートとフィニッシュの2点間』で記述されている。わざわざゴールと解説した狙いは何んだろう?
 その他、完走(FINISH)の項などにゴールが多用されている。
 また、フルマラソンという言葉も多用されているが、競技規則では使われていない。

【参考2:TV】ラン×スマ=ホノルルマラソン特集(2014年1月放送)より
 2011年12月に始まったランニングを楽しむTV番組。練習や大会情報などを紹介している。私(編集長)が10年来続けている『笑顔』をテーマにした写真取材ランと一脈通ずるものがあることから、楽しみに視聴している。
 この番組では、フィニッシュという言葉は忘れられ、ゴールがあふれている。今回も同様だ。でも『FINISH』の文字が大写しの画面で『ゴール・ゲート』と読ませるのは、国際放送や語学番組を行っている局としては、考えてもらいたいところだ。
【ラン×スマ】東京マラソン特集(2013年3月放送)
 この番組で、2013年に東京マラソンとホノルルマラソンの特集が放送されました。
 上記でこれらの大会を事例として取り上げているので、同様に紹介しようと、TV画面を収録しました。
 コース紹介とフィニッシュシーンの画面:ゴールの表記になっている。
【ラン×スマ】ホノルルマラソン特集(2013年12月放送)
コース・フィニッシュ地点の紹介画面
ナレーションも収録しました。→
初マラソン。感動のフィニッシュ・シーン。
その、ナレーションです。
【音声】nhk_hm2013_gate.mp3

正確な表現を心がけている番組もある?
 2013年2月、東京マラソン2013のテレビ中継(民放)を、この点に気をつけながら観ました。コースの表記はフィニッシュ。アナウンサーは地点ごとのレポーターを含めて、全てフィニッシュという表現でした。ゲスト解説者が1回ゴールということばを使ったような気がしました。正しく使われて、気持ちを良くしていても、コマーシャルではゴールが氾濫(?)。
 2013年2月、琵琶湖マラソンのテレビ中継(NHK)では、表記・表現ともフィニッシュに統一されていました。
※2014年2月、この大会の中継画面を収録しました。
 これぞフィニッシュといわんばかりの画面。制作スタッフに拍手です。
 【編集長のアドバイス】
 この記事を読まれた皆さんは、ゴールの乱用に気づかれるでしょう。イライラしても始まりません。もう諦めの境地で紹介記事を書いているのですから。
 それでもとの思いでいたところ、琵琶湖マラソンの感激的な画面を追記(2014/03)できました。ここで、少しばかり気持を落ち着かせることができました。
 この講座の目標(GOAL)は達成されるでしょうか。事例紹介は、ここでオシマイ(FINISH)。


マラソン競技規則
ランナーとして、自習しておこう。
日本陸上競技連盟競技規則を読んでみよう。
 私は、長い間ゴルフを楽しんでいる。始めた頃、紳士のスポーツと言われ、先輩からマナーを厳しく教えられた。競技の基本となるルールを勉強しておかないと、スコアを計算することもできない。競技会では失格にもなる。ルールには、ゴルフ場に掲示されたものも含まれる。ローカル・ルールという。
 マラソン大会に参加すると、プログラムに注意事項が書かれている。健康の留意事項や走路の安全上、右側通行することなど。参加者は、これを守れば良いと思っている。これは陸上競技でのローカル・ルールにあたる。大元の競技規則は、自分で確認しておかなければならない。
 競技規則は、毎年改定されるが、一般参加のランナーであれば、一度確認しておけば、良い。
競技種目は。用語は。距離は。コースの設定や計測方法は。給水所やトイレの利用は。計時は。など大会参加の大切な情報です。競技規則を理解すると、走り方もワンランク(?)向上しますよ。
競技規則は、日本陸連のWEBサイトで閲覧できます。
【参考】
日本陸上競技連盟競技規則.2012年度 競技規則
 陸上競技ルールブック(http://www.jaaf.or.jp/athlete/rule/)第8部 道路競走(PDF)
陸上競技(英語:athletics)= 走る、跳ぶ、投げる、歩くなど、ほとんど道具を使わず、基本的な体力などを勝負に、地上での記録を競うスポーツ。 
道路競走=10km,15km,20km,ハーフマラソン,25km,30km,マラソン,100km,ロードリレー(42.195km)
 【編集長のアドバイス】
 運動にかぎらず自分でテーマを見つければ、勉強や研究が進めやすくなります。考えたり調べたり、試したりすることで理解や技術を深めて行きます。マラソン講座の狙いは、課題や問題点をどう見つけていくかを紹介するものです。競技規則などは自ら紐解くことをお奨めします。
 規則の年度は、この記事を書いたときのものです。年度ごとに更新されるので、リンクが外れることも考えられます。『日本陸上競技連盟競技規則で検索してください。

長距離競走路の計測
 走るとき、コースをどうとるかは大切な技術です。コースの測定方法は陸連規則にあります。そのルートをたどるのが最短の距離を選ぶことになります。大人数の大会ではトップ選手以外はこうしたコースとりは難しいのですが、のんびりランナーにとっては、コースとりできる楽しみと体力のロス防止が可能かも。
マラソン競技に関する勉強をしておきましょう。
@確認しておきたい用語など ・マラソン・ナンバーカード・完走・関門・制限時間・伴走・棄権
A計時に関する用語など ・ガンタイム(グロスタイム)・ネットタイム・計測チップ
・スプリットタイム・ラップタイム
B給水・給食・用便など ・給水所(エイドステーション)の配置・利用について
・私設エイドの利用(陸連登録ランナーは要注意)
・トイレの利用について(コースを離れるとき)
【追記=2020/06】陸上競技ルールブック2020の改正点から
 「ナンバーカード」の名称が「アスリートビブス=Athlete Bibs」になりました。これからは、この用語を使いましょう。マラソン大会に参加する人は、競技規則に眼を通しておきましょう。

【編集メモ】走ることを楽しむために。(用語・ルール編)
 私の初マラソンは2003年末のホノルルマラソンです。WEBサイトから、情報を入手しながら準備をしました。ハワイでは日本語だけで過ごせるといっても、英語表現も少しは準備しておきたいものです。
 マラソンに関するルールや用語も、趣味にするからには、正しいものを理解しておくことが大切です。フィニッシュとゴールの使い分けもそのひとつです。
 マラソンという言葉も正しく使いたいものです。10kmの距離でも金沢市民マラソンなど、全国で○○マラソン大会と称して開催されています。
 マラソンは、42.195kmを距離とする競技です。ハーフマラソンは、その半分の距離を使います。5kmや10kmの競技はマラソンではありません。素直にランニング大会と表記したいものです。百万石ロードレース・城下町ハーフマラソンなどは正しい(?)使い方です。
 当会を創設した天野代表(故人)は、この言葉使いを明確にされていました。当会で主催する大会は、マラソン以外はランニング大会と称するようにしています。初詣ランニング・リレーランニング・健康ランニング・楽々ランニング大会などです。
 県の行事を主管しているトリムマラソン(2011年まで開催)が、20kmの競技でありながら、マラソンという言葉を使っていました。この大会は2012年大会からマラソンに挑戦する会に衣替えしました。
 フルマラソンという表現もおかしな現象です。マラソンを乱用したことで、本来のマラソンが、ランニングと同列(?)になってしまっています。
 TVや新聞・書籍にフィニッシュが写された映像や写真にゴールの表現が氾濫している。言論・表現の自由という錦の御旗のもとに、薄学ながらWEBサイトを運営している編集長。百も承知で使っている大御所の方々の舞台裏を知りたいものです。
【わが道をいく人。孤軍奮戦。】
 喫煙に例えると面白い。私は会議中に喫煙する仲間に、無知か馬鹿かという表現をつかって注意することがあります。タバコの持つ健康上の有害性は常識となっています。知らないか、分っていても実行しないかという見識です。喫煙者はともかく受動喫煙を強いるのは許せない行為と考えています。職場や飲食店などでも、上司・お客という立場を利用して傍若無人(?)に喫煙する人もいます。彼らは別の次元での主張をもっているので、話は噛み合いません。
 この講座では、練習方法などを紹介する予定です。これは私のマラソン挑戦10年から体得した技術をまとめたものです。会員や大会に参加した知人に、ランニング談義のなかで姿勢などをアドバイスすることはありますが、これも相手との関係があってのこと。
 顔見知りでも、余計なお世話になりかねないのは、姿勢よく上手く走りたいと願う点が共通しているかどうかにあるからです。それを自覚しているランナーは指摘されることもイヤなのです。
【マラソン講座の最初にとりあげました。】
 私の取材と編集のテーマは『健康な笑顔』。大会写真集などで、その時々に取り組んでいるランニングスキルなどの技術論を紹介してきました。これは、ランナー自らが余裕を持って走る、笑顔を保つための記事です。エイドステーション・応援・ボランティアなどの記事は大会を盛り上げる笑顔の重要な要素です。一方、用語やルールは基本事項ということで、触れてきませんでした。10年来、気になっていた用語の使い方です。マラソン講座の企画にあたって、最初に取り上げました。

編集長のマラソン講座

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