編集長の登山写真集
山行記録
山男として持つ一つのこだわり。
3000m峰の全座踏破。
ホノルルマラソンを目標に距離走に取り組む
2003年、長いブランクを経て全座踏破を達成。
その登山記録を紹介します。
3000m峰を全座踏破しよう3000m超峰と登頂日主な山行記録

3000m超峰を全座踏破しよう
最初の3000超峰:奥穂高岳
 日本の山で3000メ−トルを越す峰は27座あります。
 27座の標高については、1970年代の資料によるものです。この時期に整理した台帳をもとに、沢山の登山計画を楽しんでいました。
 私はその内25座を登り、残る2座は日本の最高峰・富士山と北アルプスの前穂高岳でした。
 富士山はかなり俗化されていて余り魅力を感じていない。最後に残しておいても良し、チャンスがあれば登ってもみたい。
 前穂高岳は奥穂高を過ぎて目の前まで登った。後30分という所に来ていたが、10月の吹雪の中でスリップ事故で怪我でもしてはと思い断念した。この日2件の滑落事故が近くであり、その内の1人は金沢の女性だったということだ。
 穂高は比較的アプロ−チの便利な所なので、またいけるだろうと思っていましたが。。あっという間に30年近く過ぎてしまいました。

30年近くのブランクを経て全峰踏破を達成
2003年7月。残る2座を相次いで登頂しました。
最初の3000m峰は1971年の奥穂高岳です。1977年、3度目の槍ヶ岳が3000m峰とのしばらくのお別れでした。それから足掛け27年。気が付くと58歳になっている。途中のブランクが長かった。ノンビリしていると登れなくなる。この年は年末のホノルルマラソンに向けたトレーニングを春から開始しており、心肺機能と持久力をパワーアップしての登山です。練習の効果は、我ながらビックリするほど。これを機に山への気持ちが戻ってきました。
2003/07/20 前穂高(3,090m)
25年ぶりの上高地。6:30河童橋を出発、岳沢を前穂高に向かいました。頂上で15分休憩後下山。14:30バスターミナル着。8時間のスピード登山です。頂上付近はガスが濃くてカメラの自動焦点も効かないほど。涸沢や上高地の景色を楽しめる気象条件でなかったことが、登山だけに集中させてくれました。
2003/07/28 3000m峰の最後は、日本一の山・富士山(3,776m)
富士山頂上:剣ケ峰
 残りの1座は日本の最高峰。私に登山の楽しさを教えてくれた兄と一緒に山行できたことが大きな喜びです。2人合わせると120歳。お互い年をとったものです。
 02:25 五合目出発〜08:00 剣が峰〜お鉢めぐり〜10:50 五合目帰着。
 五合目を出発した時は、星空。ご来光は8合目で、雲の上からのお出ましです。富士山の頂上では、登頂した全ての山を遠望するのが夢でしたが、生憎のガスで、眺望はゼロ。これは、まだ山登りを続けろとの天の声でしょうか?
 五合目での前夜泊で高度順化できると考えていましたが、頂上では頭痛を感じます。下山途中で解消したので明らか高山病の症状。3000m峰の快足登山で初めて味わいました。さすが3,776mです。
 金沢〜名古屋〜静岡〜河口湖〜五合目(佐藤小屋)。往復1,200kmの長距離運転も久々、その日のうちに金沢に帰るという、かなりハードな行程を消化しての達成に満足感もひとしおです。
2004/08/29 劔岳(2,999m)
この秋、劔岳の標高が再測量され、2998mから2999mに修正されました。劔岳の標高は3003mとされた時期があり、地元では、なるか3000mなどと期待がもたれましたが、1m及ばずです。8月初めに測量用の三角点が設置され、10月に正式発表されました。
私の登ったのは、まさにこの時期。3000m超峰に加わるかもしれない、気持ちの高ぶる登山でした。

3000m超峰と登頂日 2013/10更新

山の名前

標 高

登った年月

1.富士山 3,776 2003/07※最後に残った最高峰を踏む
2.北岳(南ア) 3,192 1973/09 2006/08
3.奥穂高岳 3,190 1971/07 1975/10 2013/10
4.間ノ岳(南ア) 3,189 1973/09 1974/08 2006/08
5.槍ケ岳 3,179.5 1973/04 1975/08 1977/08
6.悪沢岳(南ア) 3,143 1973/08
7.赤石岳 3,120 1973/08
8.中白根(南ア) 3,120 1973/09 2006/08
9.大喰岳(北ア) 3,105 1975/08
10.涸沢岳 3,103.1 1972/10
11.北穂高岳 3,100 1972/10 1973/05
12.前穂高岳 3,090.2 2003/07 2013/10
※25年ぶりの上高地訪問で日帰り登山
13.中岳(北ア) 3,087 1975/08
14.中岳(南ア) 3,083 1973/08
15.前岳(南ア) 3,080 1973/08
16.御嶽山 3,063 1975/08 2008/09 2009/09 2010/09
2013/08
17.西農鳥岳 3,056 1973/09 2006/08
18.塩見岳 3,047 1974/08
19.仙丈岳 3,033 1974/08 2007/07
20.南岳(北ア) 3,032.7 1975/08
21.小赤石岳 3,030 1973/08
22.乗鞍岳 3,026.3 1975/06 2009/09 2010/082012/09
23.農鳥岳(南ア) 3,026 1973/09 2006/08
24.聖岳(南ア) 3,020 1973/08
25.三峰岳(南ア) 3,020 1974/08
26.(立山)大汝山 3,015 1972/04 1974/06 1996/09 2009/08
2011/10
27.(立山)雄山 3,003 1972/04 1974/06 1996/09 2009/08
2010/102011/10
27.(立山)富士の折立   1972/04 1974/06
※近年、身近な3000m峰として、御嶽山・乗鞍岳・立山に通うようになった。
:50歳以降の登山

主な山行記録
1970/10_初めての北アルプスは上高地〜長塀山〜蝶ケ岳。長塀山から槍穂高連峰を望む。
北アルプス・南アルプス
 最初の北アルプス登山は強烈な印象を残しました。上高地に到着した時、迎えてくれたのが黄金色に輝く冠雪の穂高です。翌日の夕方到着した蝶ケ岳。大きな太陽が山波に沈みます。真っ赤に燃える夕空と槍穂高連峰の黒いシルエット。そして翌朝は、槍穂高連峰がモルゲンロートに染まります。自然のスペクタクルが目の前に展開されている。北アルプスが好きにならないわけがありません。最初は山仲間と、時に単独行で、楽しむようになりました。
 3000m峰については、最初から固執していた訳ではありません。北アルプス・南アルプスの縦走を繰り返しているうちに、思いついたものです。南アルプスはアプローチが長い分、3000m峰を登るのは山行日数が必要です。これを登ってしまったことで、意識するようになりました。
八ケ岳(赤岳)
 八ヶ岳は、冬季の登山対象です。ここは寒いけれど雪が湿っていないこと、アプローチが安全なことが魅力です。6年続けて登り、主峰の赤岳へは4回登頂しています。
 昭和51年の暮れは、北陸地方の大雪で東京へ行けなくなり、会社山岳部の忘年会に合流できず、登山も断念。前年が最後の冬山になりました。【追記】2005年10月、30年ぶりに登りました。
白山
 白山は、地元・石川県の最高峰。日帰りや深夜登山で、計4回登っています。
しばらくご無沙汰しています。今年あたりは、再度登ってみようかなと思っているところです。
浅間山・御嶽山
 浅間山は現在頂上に登れません。浅間山荘事件のあった年の10月末。お鉢めぐりをしました。翌年の2月、久々に噴火。これ以降、噴火や小康状態を繰り返していますが、頂上部へは立ち入り禁止となっています。百名山ハンターはどうしているのでしょう。タイミングの良い登山でした。
 御嶽山でも同じ経験をしています。
伯耆大山
 大山は中国地方の最高峰。中学2年の時登りました。歴史を紐解くとこれが最初の登山です。
 1972年は、山に興味を持ってからの登山、樹林帯なども楽しめるようになっています。頂上:弥山(1711)から最高峰:剣ケ峰(1729)への主稜線(馬の背)はとてもスリリングなところです。今は崩壊が進み通れなくなっています。
 2001年、出雲大社までドライブしました。松江から米子に向う途中で眺めた大山はとても形の良いものでした。
その他の山々・深田久弥の百名山など
尾瀬・谷川岳など。=略=
 百名山。魅力のある言葉です。一覧表に登頂記録をつけていますが、全部登ってみようという気持ちが湧いてはこないのは何故でしょう。北海道から九州まで広い範囲に点在しているのも要因です。深田久弥は地元石川県の登山家。親しみもあり本は参考にしていますが、ガイドブック症候群にまではなれないのです。
 2003年から年2〜3回の登山をするようになりました。久々に尾瀬・谷川岳・穂高・薬師岳などを訪れると、若い頃登った時には無い新たな発見や楽しみがあります。身近な北アルプスなど、昔登った山をもう一度楽しみたいという気持ちの方が強くなってきました。
山の名前

標 高

登った年月
薬師岳 2,926 1977/08 2005/07
八ケ岳(赤岳) 2,899 1970/111971/10 1972/101973/12-74/01
1975/01 1975/12-76/01 ▲印は赤岳に回らず)
2005/10…30年ぶりに登りました。
白山 2,702 1976/09 1977/07.241977/07.31 1978/07
2009/082009年から残雪期・高山植物・紅葉・新雪を楽しむ。
伯耆大山 1,713 1959/07 1972/08
その他の山々
(百名山から)

3000m超峰と上記に
含まれないもの等
燧ヶ岳(2356)。谷川岳(1963)。浅間山(2568)。白馬岳(2392)。
黒部五郎岳(2840)。黒岳(水晶岳)(2986)。鷲羽岳(2924)。
常念岳(2857)。焼岳(2455)。美ケ原(2034)。霧ヶ峰(1925)。
大菩薩岳(2057)。木曽駒ヶ岳(2956)。甲斐駒ヶ岳(2967)。
鳳凰山(2840)。阿蘇山(1952)。笠ヶ岳(2897)。雨飾山(1963)。
【参考】深田久弥『日本の百名山』の登頂チェック表
編集長の登山写真集

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