編集長のマラソン講座|私の理想とするフォームつくり
重心移動で走る練習方法
重心位置を押しながら並走し、重心移動ランを体感してもらう
私のアドバイスの仕方と反応
 撮影ランを楽しむ私は、身近に走るランナーのフォームをいつも観察しています。『ナイス・ラン』『力強い走りだね』『軽やかな脚運びだ』などの応援や、『背筋を伸ばして』『胸を大きく広げて』などの声掛けをすることもあります。アドバイスの声掛けは、失礼になることもあるので、ランナーとの間合いが必要です。
 フィニッシュ会場で、声掛けしたランナーと会話します。CYOR2022では陸上競技の経験者でした。長距離走は楽に速く走るフォームが大切。短距離で覚えた体の使い方では疲れが早く来てしまいます。いつものアドバイスをします。
@背筋をまっすぐにして立つ姿勢をつくる。その場で軽いジャンプ。その場脚踏みで基本姿勢をつくってもらいます。
A横に並んでもらい、背中の腰の少し上に指先をあてて軽く押しながら走ります。勝手に脚が出て、すぐに速くなってきます。力を入れずに軽く走れ、スピードもでてくるのにビックリします。77歳の爺さんが押していますが力は入れていません。ランナーの重心を前に移動させているだけです。その状態で走りをリードできる走力が必要ですが、私はこの走り方ができているので、速度が上がっても脚運びの対応はできます。
Bランナーの感想は、マラソンって楽に走るものなんですね。そうです。4〜5時間走り続けるのです。苦しい状態を耐えるのではなく、走りを楽しむフォームの習得が大切です。
 この間、長くても10分くらい。走る基本は体の使い方にあることを気付いてもらう、私の気付きを伝えるのが目的です。これ以降は、自分のフォームを探してもらえば良いのです。
【背筋を伸ばすことが基本】 
 私のアドバイスで一番重要なのが背筋を伸ばすこと。胸を反らせた気を付けの姿勢ではありません。横から見て、背骨がS字カーブを保ち、頭・肩・腰・膝・足を結ぶ線が垂直になり重心と安定感を感じる姿勢です。私が腰の後ろを押すと、脚が勝手に動き出すので前かがみになります。これでは重心を使ったアクセル・ブレーキの操作ができません。そのために背筋を伸ばせと声をかけているのです。速いランナーが胸を反らせて走っているように見えますが、意識するのはお腹です。重心を前に出す(前傾姿勢)と適度に胸が前に出てきます。肩の力をぬき肩甲骨周りの筋肉が柔らかく使える(腕振り)ようにすることも大切です。
 【詳細解説】サマーランニング=芝生丘陵公園で走技術をアップ

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