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白山登山2013: 7月、コマクサを楽しむ。 編集長の登山写真集

白山の花 掲載:2012/6/17|更新:2012/10/25
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今回の山行で撮影した高山植物を紹介します。=写真集を制作中です=【参考】白山登山地図資料

コマクサ=高山植物の女王。咲き始めたばかりの群落をみつけました。
コマクサ。白山では幻の花です。咲き始めたばかりを撮影しました。
クロユリ=室堂平のお花畑で咲き始めました。
ハクサンフウロ・ハクサンコザクラ=お花畑を彩る可愛いピンクの花。これからのようです。
室堂平の銀座通り。お目当てのお花畑は、まだ雪渓の下です。
 室堂周辺のお花畑の様子です。散策路の両側は、まだ雪が残り、咲き始めはこれからのようです。
 西側は大きな雪渓です。これが融けると大きクロユリが咲くお花畑になります。
お花畑で見かけた花=整理中=

 【出典】国土交通省北陸地方整備局の資料を利用しています。

【編集長レポート】
白山:20120710
クロユリは咲いたか? 白山のお花畑を楽しもう。=2012.7.10=
1ケ所だけで出会ったハクサンフウロ クロユリは沢山咲き始めています コマクサは幻の花。出会いました。
咲き始めた高山植物と雪渓の変化を楽しみました。=撮影枚数:845枚=

幻の花。コマクサ。
 登山を始めたら、コマクサに会いたいと想う。愛嬌のある小さなピンクの花だ。私にとって長い間、幻の花だった。コマクサの群落で有名な八ヶ岳。この山は初冬から厳冬期が私の登山シーズンだ。カラマツなどの紅葉は楽しめたが、コマクサとはまったく無縁だった。北アルプス・南アルプスなど国内の3000m超峰はすべて登ったが、いずれもコマクサの季節を外しているか、コースの関係で巡り逢うこともなかった。
 58歳で始めたマラソン。61歳からはサブフォーで走れるようになった。昔からのスポーツも楽しむようにしている。マラソンシーズンを終えた、5〜7月はゴルフ・シーズン。猛暑の時期は避暑をかねた高地練習として登山を組み込む。立山・御嶽山・乗鞍岳の3000m峰を毎年登るようになった。これは地元の登山バスを利用するもので日帰りできる便利なツアーだ。8月下旬から10月の好天のタイミングを狙って申し込む。
 乗鞍岳は、コマクサに一番手軽に会える山だ。毎年会えるようになったコマクサ。シーズンも終り頃とあって、形はともかく、期待したピンクの艶はなくなっている。7月の山行を計画したいところだ。
 宿泊を伴う北アルプスや南アルプスの機会が減るなかで地元の白山に通うようになった。2011年は8月・9月・10月と3回登った。いずれも日帰りだが、コースを替えて楽しんでいる。2012年は残雪期の6月から登ろうと予定に組む。目的は、雪渓とお花畑の変化を楽しむことだ。白山の花図鑑も用意している。
 白山にコマクサ。新聞記事にビックリ。もともと白山には自生していない。誰かが移植したのではないか。外来種なので駆除するとの内容だ。駆除される前に見ておきたいものです。間に合うのかしら。
 梅雨の合間、2〜3日の晴が続きます。大雨のあとなので1日置いて7月10日に出かけます。
 室堂センターの係員にコマクサについて尋ねたところ、外来種なので生育地は教えられないとのこと。自分で探すしかありません。コマクサの自生する環境を考えれば、それらしいところに目星をつければ良いわけですが、うまくいくのでしょうか。
 室堂周辺ではクロユリが咲き始めていますが、散策路の両側に咲きほこるはずのハクサンフウロは十二曲がりで2輪みただけ。残雪が多くてお花畑はまだまだの状況です。顔を見せ始めた花たちを撮影していきます。黄色系・白色系の花も咲き始めていますが、やはり赤系が欲しい。期待した一面のお花畑はしばらく先だなと、気持ちの落ち込むなか、コマクサの群落を見つけました。咲き始めたコマクサは、少し短めですがピンクの色艶は申し分ありません。もちろん傷やイタミもありません。
 今回の山行の最大の獲物だ。これまで出会ったコマクサの中で一番に若々しく(?)、ピンクの濃淡とその艶もまぶしい。撮影を夢中にさせるひと時です。駆除作業の経緯は知らないが、白山のコマクサは、まさしく幻の花となるかもしれない。その想いがよぎるだけに、いとおしい気持ちでシャッターをきります。
 コマクサの話題に加えて、白山に生息していないはずの雷鳥が見つかったとの話もでている。雷鳥には出会う機会が多かった。南アルプス・白根三山の単独行で稜線を縦走中、道案内よろしく一緒に歩いたこともある。地元で会えるかな。
 野鳥のサエズリは、ウグイス・ホトトギスなど地元定着の鳥が主体だ。前回(6月15日)より、数も少なくなっていた。

十二曲がり・黒ボコ岩周辺〜室堂
山頂部 火口湖めぐり

白山登山とフルマラソン、どっちがキツイ?
 白山登山の基本ルートは、砂防新道〜御前峰〜お池巡り。自宅を出て帰宅まで、12時間くらいを予定している。観光新道・エコーラインなどルートを変えると時間も変化するが、帰宅時間を19時までと計画して行動する。遅くとも室堂を15時までに出発することだ。暗くなった山道の運転は危険が伴う。夕暮れまでに国道(白峰地区)に入るようにしたい。
 撮影機材はカメラ3台と時にビデオが加わる。リュックの重さは食料・水・雨具・着替えなどの必需品を加えて12〜15kg位か。登山の装備は、余り減らすことはしない。非常食やライト・折りたたみ傘も必ず持つ。荷物の増える縦走登山に備えてのトレーニングとして捉えているからだ。ストックはリュックに縛りつけているが、使わないままのことも多い。
 今回は自宅を出て帰宅まで、13時間かかっている。高山植物の撮影が主目的で、記録写真も含めて845枚の撮影に納得か。コマクサを探したり、下山途中で黒ボコ岩から観光新道を300mくらい下ってお花畑の様子調べにいくなど寄り道(?)をした分が加算されたようだ。

【編集長レポート】
コマクサを求めて? 白馬の植物園に行きました。=2012.7.28=

登山バスを利用して、3000m峰を楽しむ。
 白山の標高は2702m。3000m峰を全座登った私も、今だに、その魅力から逃れられない。年に一度は3000m峰をと、近年、高地練習に立山・乗鞍岳・御嶽山の3000m峰の3つを組み入れている。金沢から直通の登山バスが利用できるので、身近な山として楽しめる。ただし、フリータイムの制限内で楽しむのが条件。=フリータイム比較図を参照=
 毎年登るこれらの中で、白山日帰り登山が一番キツイ(?)山といえる。南斜面のルートは上りも下りも、常に背中や前から太陽の日差しを浴びる。1250mから登り始めるので、気温も高い。特に8月の白山は、暑さでキツさも増す。20代の頃は3週続けて登った経験もあるが、高齢ゆえに、暑さの一段落した時期の登山を予定する。
 例年、マラソンシーズンを終えると、5〜7月までゴルフを中心に、8月から避暑をかねて高山を楽しむ。足慣らしが乗鞍岳・立山、秋から御嶽山・白山を楽しんでいた。
 昨年は、この予定表を変更し、白山に8・9・10月と登り、立山は初冠雪の時期とした。これまで、白山のお花畑を堪能できる時期を外しているので、歳をとリ過ぎる前に、季節の変化の一番美味しい部分を楽しもうと計画を修正した。ただ、8月下旬ではクロユリも少しか観ることができなかった。9・10月で紅葉の変化を満喫。10月には、御前峰に1時間滞在し、北アルプスの眺望をユッタリと楽しんだ。
 今年は、6月に残雪の白山。登山路には多くの雪渓が残り、雪上歩行を楽しんだ。2009年秋からの体調不良で2010〜2011年の2年間、フルマラソンを控えていたが、4月の加賀健勝マラソンに3年ぶりに再挑戦し、撮影ランで4時間半。体力回復を実感したことで、白山登山の魅力を深堀りしたいと山男の感覚に戻った。続いて、咲き初めを期待して7月10日に登ったのがこの写真集。今年は残雪が多いことから、少し早かったようだ。それでも瑞々しいコマクサの群落に出会えたこと。クロユリの咲き始めのお花畑を確認できた。頂上の火口湖めぐりでは、池をつくる雪渓の融けていく様子を楽しんだ。8月初旬のお花畑も撮影したいと考えている。
白馬五竜高山植物園と白馬岩岳ゆり園
 さて、登山バスを利用した山遊び。7月末、コマクサを期待して、乗鞍岳を計画した。白山で咲き始めたばかりのコマクサを見つけたことで、乗鞍岳での咲き初めを見に行こうと考えたのです。また白馬の高山植物園には白いコマクサがあるので、これも見たいと、急にコマクサ熱にとりつかれてしまいます。登山バスの予定表から、最初に白馬、続いて乗鞍岳を計画します。ところが募集型旅行の悲しさ、予定していた白馬行きが無くなり、白馬と乗鞍岳が同日の催行です。泣く泣く乗鞍岳から白馬の植物園に変更しました。乗鞍岳は3年続けたので、初めての白いコマクサを優先させたのです。標高の差も考慮しています。
 30℃を越す猛暑が続いています。7月28日。ゴンドラを利用して上がった高山植物園は1500mの高地ですが、かなり暑い。係員が園内の見どころを説明してくれます。まずリフト利用と徒歩で、最上部の地蔵ケルンへ。ここから白馬三山の眺望を楽しめるのですが、今回は雲の中。往路の北陸自動車道で親不知の海がベタ凪、空気全体がもやっている感じで立山の所在すらわからない気象条件。この猛暑では、水蒸気が動いて、眺めはダメだろうと思案していたが、予想とおり。
 広い斜面に整備された植物園を上から巡っていきます。植栽されたコマクサ園。強い日照り続きで期待のコマクサも弱っています。白いコマクサを観察できました。係員がコマクサの採種をしています。花ガラを割って、黒い小粒の種をみせてくれました。これを育苗したり、蒔いたりするとのこと。
 続いて、岩岳ゆり園へ移動。ここもロープウェイで上がります。ゆり園では山頂部のユリを楽しんだ後、ねずこの森を少し散策。ブナの木陰でハンモックに揺られて涼をとり、ロープウェイ山頂駅下に広がる炎天下のユリ畑を撮影する英気を充電します。私の好みなのか、黄色や白色のユリを沢山撮影しました。赤系のものは、傷なのかイタミなのか、肌艶が今ひとつなのも要因です。係員は烏の害だといっていた。久しぶりに対面したいと想っていた白馬岳。ここでもガスがあってユリ畑を前景にした白馬三山の撮影はできません。3時の集合時間を見計らって、ロープウェイに乗ります。
白馬五竜高山植物園
白馬岩岳ゆり園
炎天なのですが、白馬岳は雲に隠れて、望めません。
この2枚の写真は、パンフレットから借用しました。
【編集メモ】
私の撮影した写真は整理中です。

白馬三山の眺望図=白馬岩岳ゆり園から=

【編集長と登山】
マラソンのシーズン・オフは登山で高地練習?
 2003年5月、年末のホノルルマラソンに挑戦しようと練習を開始した。7月に、前穂高岳・富士山を登り、残していた3000m峰の全座登攀を果たした。評価すべきは、その体力だ。スピード登山に、マラソン練習の脚力と持久力の向上を確認した。
 以降、山への想いが復活し、マラソンシーズンを終えると登山を楽しむようになった。2008年からは、登山バスを利用して3000m峰を楽しむプランも組み込んだ。白山は2009年8月に登る。実に30年ぶりだ。
 2009年秋口から2010年春にかけて体調不良で入院を繰り返したことから、マラソン練習を休止。65歳からは登山も体力の調子を見ながらのものとなった。
 地元白山の魅力を味わおうという気持が強くなった、2009年8月末の登山がキッカケだ。砂防新道・室堂周辺・観光新道のお花畑の楽しさを知った。頂上部からの眺望や雰囲気も良い。季節を変えて登るようになった。2011年は夏の終りから晩秋にかけて3度、2012年は残雪からお花畑の頃を見計らって3度登った。10月下旬、紅葉を楽しもうと登ったら、初冠雪となっていた。(2012年10月記)

【参考】白山登山地図資料

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